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9月分にまだ間に合う!同人作家が月次支援金10万円を受け取る方法

月次支援金情報
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目次

私でも月次支援金を受け取れる?同人作家の場合。

8月分、9月分申請どちらも通りました!

月次支援金とは

平たく言えば、2021年の4月以降に、緊急事態措置又はまん延防止等重点措置の影響を受けて、売上が大きく減少している中小法人等及び個人事業者等に対して月額上限20万円・10万円をそれぞれ給付するという制度。

4月から始まりましたが、7月分まではすでに申請受付が〆切られています。

この記事では8月・9月分の申請について解説します。

また、みなさんが気になるであろう事前確認機関との面談についても記録しました。
面談内容の部分までジャンプする


※10月4日追記:
10月分も月次支援金が支給されることが発表されました!
経済産業省:緊急事態措置・まん延防止等重点措置全面解除後の「月次支援金」の延長について

・大阪府中小法人・個人事業者等に対する一時支援金
大阪府では月次支援金4月~8月分受給者を対象に追加で一時支援金を支給するとの発表アリ。個人事業者にはなんと25万円です。
大阪府中小法人・個人事業者等に対する一時支援金
月次支援金8月分の〆切までわずかなので、お急ぎください。

詳しい内容は政府の月次支援金HPを参照のこと。


同人作家は給付対象なのか

私は個人事業主でイラストや漫画を主な収入源としています。

コロナ前までは、コミックマーケットなどいわゆる「同人誌即売会」にて自作の同人誌を頒布、通販サイトなどを通じても販売していました。

コロナの影響を受けてコミケなど同人誌即売会イベントが開催中止になり、私も少なからず影響を受けているという状況です。

「同人作家でも月次支援金が受け取れるのか?」

ということが気になって二の足を踏んでいる方、私もそうでしたが大丈夫です。

受け取れます。

同人作家の場合、8月、9月は夏コミの影響で普段なら売り上げが多いです。今年2021年の売り上げが、2019年または2020年の売り上げの50%以下の場合、月次支援金を受け取れる可能性があります。

月次支援金の申請は現在9月分までできますので、今からでも2ヵ月分の支援金が受け取れます

本記事では月次支援金を同人作家が受け取るための流れを、私の行った実際の流れについて解説していきます。

8月分の月次支援金は10月末が〆切です!
まだ間に合うので、まずは月次支援金10万円を受け取れる可能性があるかを下記で確認してみましょう。

月次支援金9月分・10月分の申請受付中

・9月分申請〆切:11月30日
・10月分申請〆切:2022年1月7日

月次支援金の申請対象かどうか確認しよう!

私は「漫画家・イラストレーター」の肩書で確定申告をしている個人事業者です(青色でも白色でも大丈夫です)。

月次支援金のHPで給付対象を確認すると、

①緊急事態措置又はまん延防止等重点措置に伴う飲食店の休業・時短営業又は外出自粛等の影響を受けていること

②緊急事態措置又はまん延防止重点措置が実施された月のうち措置の影響を受けて月間売上が2019年または2020年の同じ月と比べて50%以上減少していること

とあります(以下画像)

①と②を満たせば、業種/地域を問わず給付対象となり得ます。と書いてありますが、
「①は飲食店だしなあ、、、」と私も最初は思いました。

しかし、よく見ると小さい字で「※または、これらの地域における不要不急の外出・移動の自粛による直接的な影響を受けている事業者が対象」と注釈があります。



東京や大阪では緊急事態宣言が発令されたので、開催されるはずだった同人誌即売会、また、そこに参加している同人作家がこれに該当することになります。

やりました。同人作家でも給付の可能性がありますね。


※注意点としては、通販サイトやダウンロード販売を通じてしか同人誌を販売していない作家は対象にならないのではないか、ということ。通販サイトは緊急事態宣言の影響を直接受けてはいないと言えますので、同人誌即売会に実際に参加して会場で同人誌を頒布している人が対象になりそうです。



②については自身の売上高を確認してください。該当月、今からの申請だと
2021年の8月と9月が2019年又は2020年の売上高に比べて50%以下
であれば該当します。

私は8月、9月が該当したので「うまくいったらいいな」くらいの軽い気持ちで申請をしてみようと思いました。

まとめると、

  • 緊急事態宣言により参加予定だった同人誌即売会が中止になった
  • 即売会は開催されたが緊急事態宣言内の外出自粛等の影響を受けて来場者が減ってしまい売上が減少した
  • 2021年8月・9月の売上が2019年又は2020年の同月の売上の50%以下だった


以上を満たす同人作家さんは給付対象になり得ます。

通販やダウンロード販売のみで同人誌を販売している作家さんは対象となるかどうか私は判断できません。
しかし、判断を下すのは事務局なので、可能性は無きにしも非ずということで月次支援金の申請を引き留めるものではありません。

事前確認に必要な書類の準備と申請IDの登録

月次支援金を申請しようと決心したら、まず最初に月次支援金HPから仮登録を行い、申請IDを発番する必要があります。この申請IDを持って「事前確認登録機関」に赴くからです。



仮登録が済んだら事前確認に必要な書類を用意します。

  1. 本人確認書類(免許証かマイナンバーカード)
  2. 2019年、2020年の確定申告書控え
  3. 2019年1月以降の事業取引を記録した通帳
  4. 2019年1月から2021年対象月までの帳簿書類(売上台帳、請求書、領収書など)
  5. 本人が自著した宣誓・同意書


②の確定申告書控えは税務署の収受日付印が必要です。e-Taxで確定申告をしている人(私もそうでした)は紙の収受印の代わりとしてe-Taxの受信通知をスクショなどして印刷したものを持参します。

③の通帳は私の場合「ゆうちょ銀行」と「三井住友銀行」の二つに記帳していたのでどちらも持参しました。

④の帳簿書類。私はこの中から売上台帳だけを持参しましたが、不備があったためにさらに追加で書類の提出を求められました。顛末はこの下に書いてあります。

⑤は月次支援金HPにありますので印刷してサインをします。

最初の関門、事前確認登録機関との面談

面談?? ええ~~~、、、、なんか、、、怖い、、、

ここが気になって二の足を踏んでしまう人が多いのではないでしょうか?私はそうでした。

これまでの政府の給付金制度で不正受給が多かったのを受けて、申請者をふるいにかけるためにこのような事前確認を厳格に行うようになったと思われます。


月次支援金のHPに登録確認機関の検索ページがあるので、ここで自分の居住地の登録確認機関を探してみます。

例えば「東京都 江戸川区」で検索すると255件見つかりました。
私の実際の居住地は田舎なので、6件しか見つからなかったことに比べるとかなり多いです。

「事前確認の受付対象」を見ます。商工会議所や組合は会員じゃないと受付不可だと思うので除外します。
税理士さんや行政書士さんは限定なしとあります。誰でも受け付けてくれるということです。
テレビ会議可の所もありますが、結局のところ書類を持参して直接出向くのが確実だと思います。

上の東京都江戸川区では一番上に出てきた「青色申告会」が良さそうです。

私の場合、商工会などを除くと地元の銀行と税理士さんが受け付けてくれそうでした。税理士さんの職場に行くよりも行き慣れている銀行のほうがと思い、その銀行に早速電話をして予約をとりました。


実際の面談内容

予約当日、銀行に必要書類を持って面談に行きました。その銀行は事業の通帳に使っている銀行ではなかったのですが、特に問題はなかったです。

用意してきた書類を確認してもらいましたが、応対してくださった女性の職員さんに私の業種について少し説明するくだりがありました。コミックマーケット、同人誌即売会、などという一般の方には馴染みのない単語をきわめて冷静を装って真顔で説明しました。

同人作家の場合、イベント会場で受け取った売上のお金は自分で入金することになります。
通帳の入金記録には「現金」で記載されているので説明が必要です。
入金した日付を覚えておいて、これがこの日の売上ですと説明しました。

会計ソフトで売り上げも記入してありますので、記録は取ってあります。確定申告をちゃんとしている人なら問題はないと思います。

ここまではすんなりと行きそうでしたが、帳簿書類の確認で不備がありました。

私は売上台帳として「損益計算書の月次推移」を会計ソフトで印刷して持参したのですが、これだと通帳と突き合せた時に計算が合わない部分が出てくるようでした。
そこでこのままでは事前確認ができないので、「売上台帳」を追加で提出するように言われました。

私は不勉強で「売上台帳」なるものがなにか、完全には把握していなかったのですが、「損益計算書の月次推移」では代わりにならなかったようです。
職員さんは丁寧に「この月とこの月の分を」と指示してくれましたので、あとで足りない分をファックス送信することにして面談は終了しました。


最後に月次支援金についてちゃんと理解しているかの形式的な問答(こちらもHPにその問答集があるので、事前に目を通しておけば大丈夫です)がありました。
私のミスで追加の提出になりましたが、職員さんは「たぶん大丈夫です」と最後に言ってくださいました。優しい、、。


売上台帳について

これは言い訳ですが、私の使っている会計ソフト「マネーフォワード」には売上台帳のエクスポート機能がありません
なので、損益計算書が代わりとなるかと思ったのですが、実際の確認では通帳の数字とかなりしっかりと突き合せて確認するようで、月の総売上しか記されていない損益計算書ではダメでした。

マネーフォワードのサポートチャットに問い合わせすると、売上台帳は作れないが、「総勘定元帳を売上高でフィルターをかけるとその代わりとなるものを作れる」との回答を素早くいただけたので、そのようにしました。
これでその月の個別の売上が確認でき、通帳と照らし合わせることができそうです。
サポートの人は売上台帳が作れないことを恐縮されていましたが、素早い対応で助かりました。ありがとうございます。

印刷してファックス(コンビニのコピー機を使用しました)すると折り返し電話があり、事前確認が済んだことを知らされました。

結構あっさり!


事前確認登録機関が事前確認が済んだことを私のIDで登録してくれているので、ここからは月次支援金マイページでの申請作業に移ります。

月ごとの個別の売上がわかるような売上台帳をしっかりと確認して用意しよう

月次支援金マイページでの申請内容について

ここまで完了したら、あとはそんなに難しくありません。入力内容も多くないので、作業に1時間もかからないと思います。

取引先情報

ここでどの選択肢を選ぶのが良いかですが、

まず、【X区分】は飲食店との取引、とあるので同人作家は関係ありません。

その下の【Y・Z区分】を見ると、、

即売会で同人誌を対面で販売している」ことが「Y-1」「Y-3」に当てはまりそうなので選択しました。

他の選択肢を消去法で消していってもやはりこの二つが当てはまりそうです。

※ちなみに「BtoC事業者」とは「Business to Consumer」の略で企業が個人にサービスを提供するモデル。
「BtoB」は企業対企業です。



取引先一覧

対象月の売上順に二つ入力します。

私は通販を取り扱ってもらっている「メロンブックス」と「虎の穴」、2021年では同人誌の代わりの収益としてYouTubeに取り組んでいるので、「グーグル合同会社」「ピクシブ株式会社」などを入力しました。

業種の選択はよくわからないのですが、
メロンブックスなどはこのように「卸売業、小売業>その他の小売業>書籍・文房具小売業」

グーグル合同会社の業種はこのように「情報通紙業>情報サービス業>ソフトウェア業」など

なんとなくそれっぽいものを選択しておきます。

会社名でググると業種の説明があるものもありますが、ここが間違っているからと申請が不可になることはないと思います。たぶん。

基本情報

ここからは本人情報です。
屋号・雅号がある人は入力してください。私は「本名(PNペンネーム)」と入力しました。


業種は同人作家の場合どうなるのでしょう?


先ほどの取引先同様、なんとなく良さそうなのを選択しておきました。
卸売業、小売業>その他の小売業>他に分類されない小売業


職業は私の場合は「漫画家・イラストレーター」としておきました。


後は難しい部分はほとんどありません。当てはまるものを選んでいきます。

売上

ここで2019年から2021年対象月までの売上高を月ごとに全て記入していきます。
面談では役に立たなかったですが、ここで「損益計算書の月次推移」を書き写していきました。

売上台帳等

事前確認の際に作成した対象月の「総勘定元帳を元にした売上台帳」をアップロードします。


ここまで入力を完了すると自動的に給付申請額が表示されていると思います。
私はこのように「給付申請額 100,000円」と表示されました。


書類添付

最後に必要書類を添付アップロードして完了です。
なぜか確定申告書を1ページごとにアップロードしなくてはいけません。
まとめてPDFにしていたので、1ページごとに分けるという作業を強いられます。

PDFを単ページに分けるのはChromeを使うのが簡単です。



e-Taxの受信通知のスクショなどもアップロードする場所があります。

必要な書類を全てアップロードして、内容を確認、宣誓にチェックマークを入れると申請終了です。お疲れさまでした!

申請後、入金されるまでの日数は?

申請が完了するとマイページのステータスが
申請内容確認中」になります。
なにか不備があれば事務局から登録したメールアドレス宛に問い合わせが届きます。


というか、私は不備があったのでその日のうちに
【重要】月次支援金に関する追加対応をお願いします。
というタイトルでメールが届いてしまいました。


確認すると、記入した住所と免許証の住所が違っていただけでした。
住所を自動入力してしまって番地が入っていない、という凡ミスでした。



修正をすぐさま完了し、ここからは大体二週間以内、長くても1カ月くらい、という噂を聞いていたので気長に待ちます。
かなり長く待つことを覚悟していましたが、実際には入金はかなり早かったです。



9月の終わりごろに申請を出したので祝日が多かったですが、

土日を除いて平日の営業日換算でなんとわずか六日後、銀行口座に入金を確認できました。



ものすごく早い!


入金報告のメールは無かったので、銀行口座を確認してなかったら気づかなかったです。
マイページのステータスもお振込み手続き中に変わっていました。
申請後はこまめにステータスを確認、または、会計ソフトの銀行口座連携などで入金を確認すると良いと思います。

追記:9月分申請は10月4日に申請して10月13日に「お振込手続き中」とステータスが変わっていました。

まとめ

  • 事前確認をクリアできれば申請自体は簡単。
  • そのためには月の個別の売上がわかる売上台帳をしっかり用意する
  • 8月分の申請〆切は10月末、事前確認の日数も考えて早めに申請しよう


以上です!

著:両@リベ大学長
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